大人と同じ物が食べられるようになるのは、まだまだ先です
掲載日 11月1日(土)
赤ちゃんの口の形態は、生まれたばかりの頃は、おっぱいを飲むのに最適な形をしています。生後5・6か月頃から離乳食が始まります。子どもの様子を見ながら1さじから始めます。離乳食のかたさは、なめらかにすりつぶした状態(ドロドロの状態)です。そしてこの頃から下の前歯が生えきて、3歳ごろに乳歯列が完成します。1歳過ぎると、「離乳食が卒業です」と、書かれている育児本もあるようでが、お口の中の事情から申し上げますとまだまだ先です。お子さんの標準的な歯の生え方で、1歳のお子さんの口の中には前歯しかありません。なので、食物形態は舌でつぶせる固さです。乳歯列がそろっても、噛む力は大人と同じではありません。ひとは、大人もすりつぶしながら、牛さんと同じような動きをしながら噛んで食べます。乳幼児期のお子さんで、前歯しかないお口の中の状態の時に、大人と同じ物を、食事として食べると丸呑みを覚えてしまいますので、気をつけて下さい。良く噛んで食べるのを覚えるためにと、「硬いものを食べましょう」ではないのです。やわらかい物を、すりつぶしながら、食べることで本来の咀嚼をマスターしていきます。
フッ素を塗ったら虫歯にならない?
掲載日 10月1日(水)
「フッ素を塗っていると虫歯にならない!」と言われたことがあります。フッ素の効果は、歯の質を丈夫にするものです。乳歯も永久歯も構造的に、未熟な状態で生えてきます。生えたての歯は唾液の成分を吸収しながら4~5年かけて一人前の硬い歯に完成します。その未熟な期間を短くする効果がフッ素にはあります。又、質的にもフルオロアパタイトになり通常に完成した歯よりも硬く丈夫になります。それらの効果を期待するために歯科医院では、フッ素塗布を推進しています。なので、フッ素を塗ったからといって虫歯にならないわけではありません。丁寧な歯磨き、ダラダラ食べないなど、虫歯になりにくい生活をおくりましょう。
スマホ、タブレットでゲームやYouTube視聴が虫歯・歯並びに・・・
掲載日 9月1日(月)
今の時代、スマホ、タブレットでのゲームやYouTube視聴は小さなお子さんから大人の間で日常になっています。遊び方の時代の流れと思います。それに伴って、お口の中にも変化が現れてきています。ゲームやYouTube視聴に夢中になっている時の姿勢に問題があるのです。その姿勢を長時間していると、骨格や筋肉の働きにより、噛みしめが強くなり、結果的に虫歯が出来たり、歯並びにも悪い影響が出てくることがあります。
歯科医院に来院された時、ゲームやYouTube視聴を長時間している、お子さんの口の中を見ると一目でわかります。そのくらい姿勢とお口中との関係が深いのです。顎骨の完成していない成長期のお子さんは、姿勢を正しくすることやよく体を動かすことが骨や筋肉を作ることにつながり、きれいな歯並びにもつながります。だからと言って、ゲームを楽しむことが悪いのではありません。時間を決めたり、YouTubeを見ている時の姿勢を気を付けて欲しいのです。